代表 峰松 麗華(ミネマツ レイカ)さんは1993年嬉野の吉田で生まれ嬉野の小中学校を卒業し鹿島高校に進学。卒業後は福岡女学院大学へ進学し幼児教育について学び幼稚園教諭となる。務め始めて2年程したとき友達から誘われ福岡のホットヨガに行ったことがきっかけでヨガに出会う。当時仕事や生活の面でいろいろ悩んでいたところ、ヨガインストラクターを見て仕事を変えると違う視点が見えるのかもと思い単身インドネシアのバリ島に3か月間行きヨガインストラクターの資格を取る。インドネシアから帰国後、東京のZEN PLACEというヨガピラティススタジオでインストラクターや運営の事を学んだ。その後2020年コロナ渦を機に退職し、嬉野に戻る。当時はどこもコロナ渦でスタジオ開業は難しく、まずは経営の勉強をするため市役所に入庁。そこで現在のスタジオのオーナー古田さんと出会い、R YOGAを開業することとなる。UP LIFTの仕事と併せてヨガスタジオを営んでいる。
ヨガと出会う
峰松さん:幼稚園教諭2年目の時に子供をおんぶ、抱っこを繰り返すうちに、すごく腰が痛くなって仕事自体も終わりというか残業ていう概念がないので、ずっと仕事をしていてどんどんマインドも落ち込むし体調もどんどん停滞してくるしってなってるときに、友達が一緒に天神行こうよって言ってホットヨガに行きました。最初はこんなの何が効くんだろう、何がいいんだみたいな感じでしたけど(笑)。サウナみたいなとこでヨガする、ホットヨガってあるんですけど、温度が40度以上、湿度が60%以上で発汗作用を高めてやるんですね。月に1、2回くらい友達が一緒に来てていうから、仕方ないなみたいな感じで行ってたのが最初でした(笑)。
人生の転機が仕事の転機に
峰松さん:ヨガが終わった後の爽快感があって、ただなんで爽快感があるのか具体的に言えなかったんですけど、何でこんな爽快感があるんだろうってずっと思っていて、頭の片隅に。ヨガのところで働いている人達を見ると、すごい楽しそうに見えた。イキイキと生きているように見えたので、あぁ仕事を変えると違う視点が見えるのかなていう僅かな期待もあって月に1、2回通ってるうちに、ヨガって仕事にしたらおもしろいかもしれないって2年間くらい掛ったんですけど。仕事のことや生活の面でもいろいろあって、半分逃げるような感じで海外に行きました。
ヨガのマインドを学びにインドネシアへ
峰松さん:インドネシアのバリ島にあるウブドという地区がインドに次ぐヨガの聖地だったりする場所があってそこで3ヶ月間、ヨガインストラクターの資格を取るのに1人で留学に行きました。資格自体は日本でも取れるんですけど、日本に暮らしていたら分からない感覚を学びたくて。少し個人の見解はあるんですけど、アメリカとか日本はどちらかというと体のケアの要素が強いと思うんですけどインドとかバリ島は開放的でよりマインドとか精神に近い、瞑想効果や心の方にフォーカスされてるのでそちらを選びました。
あえて厳しい環境に身を置くことで
峰松さん:インドネシアから帰国して東京で10カ所くらい気になったところをネットで調べて全部周ろうと思って1週間確保して、行けるとこ全部見て体験してみないと分からないと思い、最終的に2件目で行ったZEN PLACEが勤めた会社なんですけど、ここいいなと思って1週間の最終日に面接を受けて帰りました。その後採用の連絡があり、東京へどうぞって言われ 会社は東京以外にも大阪、札幌、福岡などの主要都市にあるんですけど中でも1番店舗数が多く1番厳しいであろう所に身を置きたかった。脳科学にアプローチしてクリニックなどの姉妹店があったりピラティスに重きを置いている会社で脳の変容を促すにはピラティス・ヨガがすごくいいというのが私の中ですごくしっくりきて研修がすごい厳しいというのは聞いていたのでいいかもしれないと思って。
嬉野に帰って来てから
峰松さん:2020年11頃に新型コロナで東京の方が全部休業になったんですよ。駒沢公園に2ヵ月入り浸ってて、これはいいきっかけだと思って辞めました。元々、福岡でするのかなって思ってて、帰ってきてから福岡で物件とかを探してたんですけど 福岡もコロナ禍でヨガも規制がかかって、今始めるのはリスクなんじゃないって物件会社の人からアドバイスをいただいて確かになぁって思って、どうせ自分のお店は持つっていうのは想像ついてたので確定申告を学ぶために3カ月、市役所の税務課に入ったんですよ。その時に市役所の方にここのオーナーの古田さんと繋いでいただいてていう流れです。
前例がない嬉野でヨガスタジオをオープンさせる覚悟
峰松さん:それを考える隙も無く、ここを始めなきゃいけないくらい、古田さんとの話し合いを始めた30分後にはもう来月からいいですよって話になったので何月にオープンしようも考える暇もなく、すぐにリフォームに入ったていうのがリアルな現状ですぐ佐賀大学のボランティアをお願いして5人くらい来ていただいて、みんなで塗ったり内装変えたりしてそうなってくると、人が手伝ってくれているのでオープン日を決めないといけないっていうのが現実で起こった流れです(笑)。今まで会社勤めをしていて初めてここでするってなったんですけど東京に行く前から自分でお店を持つんだろうなって想定はしていて、 そのために東京で数字の管理とかも半年目から店長をさせてもらえたのできついけどきついこと全部やろうて思ってたのが東京だったので、経費や人件費がいくら掛かるとか裏側の部分は店長の仕事をしてたのである程度理解はしてて業務委託とか人を雇ったらいくら出ていくとか細かい契約はどういうものをしてた方がいいんだろうとか、そういうのを毎週怒られながらやってたのが良かったのかなって思います。あと創業塾ってのに行ってたんですよ。商工会が運営する無料で受けれる研修があってそこでコンセプト決めとかペルソナ決めとかお金の借り方とかを勉強できて、ありがたかったですね。
全ては自分次第
峰松さん:集客とかはずっと不安で、ずっと悩み続けると思います。あと個人でする限り、全部しなきゃいけないじゃないですか。 運営、経理、判断、人と繋がろうとするのも、責任の部分では会社務めとは全然違うなて思います。人の前に立って責任持って言葉発する仕事なので、会員さんたちの人間性が高いので自分がもっと高めとかないといけないと常に思ってるから自分のアップデートは楽しい面と不安な面と半々ありますね。不安な面があるから頑張れるんでしょうね。
ルールに縛られるスポーツは苦手
峰松さん:幼稚園でスイミング、小学生はバレーボール、書道、公文。朝早く学校に行って野球とかサッカーするタイプの活発な子でした。中学校の部活はバレーボール、高校はやりたくなかったのでバレーボールのマネージャーでした。体を動かすの好きなんですけど、ルールに従ってするのは苦手でした。だから今も部活をしてたときのがんばってたねとかの良い話は聞かないです。先生に逆らってた話はよく聞くんですけど(笑)。
峰松さんからみてヨガとは
峰松さん:ヨガは運動と思ってない、もちろん運動なんですけど、目的が心の方にあるので集中力が上がったり、緊張に強くなったりとか。今でも親戚からもこういう仕事をするとは思われないくらい幼少期から人見知りなんですよ。知り合いとかからは小学生の頃からお母さんみたいてよく言われてて。多分、面倒見がいいんですけど、人前で話すとかを極力避けてきた人間で。姉弟も4人姉弟の長女なんですよ。面倒を見るとかはしなきゃいけないものと思ってて、父も内装業の自営で、母も焼き物の自営をしていたので代々商人の家族で、大人の世界で育ってきたのでお母さんの後ろに付いて回って集金とかも行ってた子でした。本来は内向的だと思います。1対1とかだと全然喋るし、お仕事だったら気張って頑張るんですけど。得意ではないと思います。だから自分と向き合えるヨガはすごい合ってると思います。人と比べなくてよくて、自分がどう感じるかを表現するのが好きなので。
シンプルな生き方で身体と心を楽に
峰松さん:普段の活動で意識してるのは、人生の価値観を拡げるスタジオと思ってて。月1回はそういう向き合えるようなイベントを企画をしていて、元々おせっかいが好きなので、この人がこういうを話した時すごい良い顔になるとかいうのを察する能力はすごい高いと思います。それで会員の方とかにもそういった場とかを提供したいなってのがあったり、背中押せる役割になりたいて思ってて看護師さんだった人がエステのお店を起業された方もいらっしゃったりとか、私が楽にやってるように見えたのか(笑)やれるかもしれないていうのを感じられて、独立とか起業された方がいたりとか。この前は料理が好きなんだよねっていう方がいらっしゃって、その方を教える講師として呼んでみんなで恵方巻きを作ったりして25人くらい来ていただいたんですけど。そういうイベントに講師として来てもらったり、学びに行く側じゃなくて、それを発揮できる場を作ったり出来ているのは自分が最初にしたいと思ってたのが叶ってるなと思います。得意かもで終わらず、緊張してもいいからやってみようていうところまでをちゃんと提供する責任を自分で課してる。チャレンジとかするためには自分がどういうものが好きなのかとかいう自己探求しなきゃいけないのでそのためには志向は常にシンプルじゃないといけないと思っているので好きか嫌いかとか、自分らしくいるって何なのかとか瞑想やシンプルさっていうのは活きてます。
その人がイキイキと生きる環境をつくる
峰松さん:その人が自分はこういうのが得意なんだとか、こういうのを学びたいとかいうのが察知出来るような取組みを、対企業とか組んだりするともっと違ったカタチのイベントが出来ると思うし、いろんな仕事があるっていうことを知るために。私自身も今は自分を表現するためにウォーキングとか撮影とかを学んでいて、違う仕事を提供出来たりすると思うので、人生の中でお金を稼ぐために仕事っているじゃないですか、仕事と自分のやりがいはリンク出来るんだよっていうのを古田さんからしていただいたみたいに自分もしていきたい。私も正直その方の人生までは背負えないけど、提案とかサポートは出来るかなというか好きかなと。おせっかいが(笑)。
人がおもしろい嬉野にハマる
峰松さん:ここで始めたきっかけは古田さんとの出会いだったんですけど、ここでこうやっているのは完全に人の影響だと。 事業者さんとイベントとかプライベートでも関わることが出来て、自分の価値観が圧倒的に広がってる。最初衝撃的だったのが、古田さんと出会ってUP LIFTの話もオープンする2年くらい前から聞いてて古田さんが事業計画を8個くらい提示されたんですよ、自分の周りで今こういう仕事が進んでます。麗華さんどれがしたいですか?って言われて。何かその感じも誰かに提供したいとも思うし、自分で選べる環境てありがたいし、選択するってすごく幸福度に繋がると思ってるんですよ。自分の気持ちで選んだことだから責任持って出来る。多分それを続けられるのは周りの影響だと思います。ひたすら褒めてくれるんですよ。なかなか頑張ってもけなされないですよ(笑)。うちに来られる方も移住者が多いんですけど、こんなに人生で褒められたのは初めてとかいう方がいらっしゃって。あー確かにけなされないなみたいな。逆にいいねとか言われるんで(笑)だから何のチャレンジも出来ます。失敗しても、良かったじゃん失敗してって言われるんので。次は何を失敗してやろうとかも思いますよ。おもしろい人が多いのがハマってる理由です。UP LIFTで続いてる理由はいろんな方と出会えるからだと思います。こうやって取材を受けたり、ヨガスタジオじゃ出会えない方達とお会いできるのが楽しい。
いろんな人と繋がる中で最も影響を受けたのは
峰松さん:荒木眞衣子さんです。ジャズの歌手でもあり、有田焼とか使ったフードコーディネートとかフード系の撮影にも関わられてる嬉野出身の女性です。人への接し方、仕事への取り組み方とか、仕事は自分の才能が発揮出来れば1個じゃなくてもいいんだていうのを教えてもらった方です。ここをオープンした時のレセプションパーティーに来ていただいた時に出会って3年くらいなります。目指したい理想の人であり、憧れの女性でもあります。
とりあえあず、やってみる
峰松さん:書初めは日本文化を取り入れたくて要所要所に。あと年に1回は自分の道筋を立てるていう意味でもうちの会員さん達で参加したい人は書初め会を1月にしてます。小学校の頃書道をしてて、級とか段とかあって取りに行ったりしてましたけど、何段か覚えてないです(笑)。 今でもたまに息抜きにするし、ゴルフもするし、やりたいのは乗馬をまた復活したいんですけど、東京でしか行ってなくて近くでやってるとこが無いんですよ。お茶とかお花とかまたいろいろやりたいんですけど。興味があったらとりあえずやってみようと。自己表現を一生懸命模索してます。人生の中で愚痴とか言うのがもったいないと思う。悔しかったならいいんですけど、あの人があぁやって言ってるとか。大半は仕事か家庭の愚痴じゃないですか。その時間がすごくもったいない感覚があって。そういうことを言うくらいだったら自分にあった環境を見つけた方がいいんじゃないかなて思います。自分がどういう風に自分自身を表現できるかっていう手段を見つけてるんだと思います。
フォルクスワーゲンの理念とマッチ
峰松さん:ゴルフは高校生の時から乗りたかったんです。あのVWにハマって、何だこのよく分かんないエンブレムはって。フォルクスワーゲンの理念がすごく好きなんですよ。シンプルで。色んな車メーカーの中でも真ん中の感じで、走りやすい車として定義されてますよね。バランスの取れた、地に足がついた低い車ていうのも好きでホームページを見て私の理念と合ってると思って決めました。相方になって1年半くらいですね。好きな車に乗るのと、乗らされた車に乗るのは全然違いますね。前乗ってたのは移動のアシとして乗ってましたけど、今は人生として乗ってる。洗うのが楽しいです。
取材を通し自己表現の方法や自身の価値観について改めて考えさせられた。 峰松さん自身の経験を活かし、誰かに提供する。 今後も人生の価値観を拡げるおせっかいはつづいていく。